コピバン的著作権のお話

コピバンやってる人も、
コピバン見に行ってる人も、
わかりやすくまとめたので気になる人は読んでみてくださいね、

長いですよ・・・w

私の場合はサザンの曲(著作物)を使って遊んでますが、それを無断で利用したりお金儲けに使ったりできません。ジャスラックなどの著作権管理団体を経て、アーティストにしかるべきお金を払わないと使えません。CDの音源をそのまま使うのはもちろん、たとえコピバンの演奏であろうが、その演奏を録画した映像であろうが、金儲けでなく無料奉仕であろうが、不特定多数が見る場所での演奏や投稿には著作権料を支払わなければなりません。

でもちゃんと著作権料さえ払えば
著作権で商いをしているアーティストからみればファンがCDを買うのも、コピバンが演奏するのも同じ。そこから著作権料が入るので同じお客さんなんです。そう考えると後ろめたい事はありませんよね、

ということで
我々はどーやって著作権料を払ってるのか例を上げて説明しますね。演奏者だけでなくお客さんも関わることがあるので要チェックです。

■ライブハウスでの演奏
私の場合は毎月第3金曜日にサザンのライブやってます。サザンのおかげでたくさんのお客様が集まって来ます。なので、もちろん著作料を払わないといけませんよね。たとえ下手な演奏であろうが、ギター一本の弾き語りであろうが、音楽著作権というのは「作詞作曲」に著作権があるので無断で使えません。でも心配いりませんライブハウスの場合大抵ジャスラックと年間契約(包括契約)してるんです。包括契約なので基本何を演奏しても大丈夫、いちいち申請を出さなくてもいいようになってます。(まれに未登録曲ってのあってそれはダメですが)

■ライブハウス以外での演奏
レストランやBAR、お祭りイベントや、ホールなど、定期的にライブを開催していない場所では年間の包括契約をやってないところが多いです。そんな場所でやるときは自分で個別にジャスラック申請出しましょう。まったく恐れることはないです。ジャスラックホームページに行って申請フォームにしたがって打ち込んでいけばネット上で10分で申請も出せるし、おどろく金額ではありませんので一度挑戦してみましょう。(たとえば入場料2000円、定員100人、曲数10曲、演奏時間60分のライブだと8000円。100人で割れば1人80円です。)

■コピバン映像をYouTubeに上げる
たとえニセモノ(笑)のコピーバンドの映像であっても歌詞や楽曲は著作物ですので不特定多数の人が見るネットに上げるとアウトです。ただ、YouTubeは大丈夫。YouTube自体がジャスラックと包括契約していて音楽著作権(作詞作曲の権利)を払ってくれているので、我々は何もお金を払う必要がありません。そのかわり勝手にバナー広告が入ることがありますが致し方ありませんね、その他ニコニコ動画やツイキャスなども包括契約してるので大丈夫です。

■コピバン映像をFacebookなどのSNSに上げる。
Facebookもinstagramもmixiも包括契約してないので要注意です。YouTubeが大丈夫なので同じように大丈夫と思って上げてしまうとやばいです!「コピバンのライブ映像をスマホで撮ってFacebookにあげる」よく見かける光景ですがこれもアウト。でもいい方法があります。Facebookで動画をアップしたければyoutubeに上げてリンクすればいいのです。私もいつもこの方法です。
(※包括契約しているSNSのリストはこちらhttp://www.jasrac.or.jp/info/network/ugc.html)

■本家のCD音源をネットに上げる。
CD音源は作詞作曲の権利だけでなく、バックの演奏やレコード製作に膨大な製作費をかけてるので「原盤権」という別の権利が発生します。なのでより注意が必要です。たた最近youtubeなどではアーティスト側が「使ってもいい(バナー広告料もらうので)」とか「使われるの嫌だ」とかを選択できるようになってるので、楽曲によっては原音でも大丈夫なものもあるみたいです。そもそもYouTubeは賢くて、CD音源をアップする時自動的にデータベースとマッチングさせてCD音源かどうか判断してブロックをかけるので、上げれる音源かどうかは一度上げてみたらすぐわかります。ただしライブ音源などはチェックにかからないので、アップできたので大丈夫と思わない方がいいかもです。

■本家のTV番組やライブ映像をyoutubeに上げる
たとえば本家が出ているTV番組をスマホで撮って上げる。本家のライブ音源を上げる。など、本家の音源ではあるけれどCDの音源ではないものは? これは原盤権だけでなく本人映像やTVの放映権など様々な権利がかかってくるのでもっと気を付けた方がいいと思います。賢いyoutubeでも古いライブ音源やTV番組まではブロックできないのでアップできちゃいますが、youtubeの管理者や見てる人からのチクリでそのうち駆逐されますが、続けるとyoutubeのアカウントなくなるので気を付けましょう。

■カラオケで歌った動画をYouTubeに上げる。
カラオケBOXで歌うこと自体はカラオケ業者がジャスラックに著作権を払っているのでもちろん大丈夫ですが、カラオケで自分が歌ってる動画をYouTubeにアップするのはどうでしょう?本人音源じゃないしYouTubeなら一見大丈夫のようにみえますが実はアウトなんです。カラオケの伴奏音源はカラオケメーカーが製作した著作物なので、さきほどのCD音源アップと同じでダメなのです。なので「○○を歌ってみた」ってのは実は良くない事です。

■コピバンのCDやDVDを販売する。
コピバンが自分らのCDやDVDを販売するのも珍しいですが。我々たまに自分たちのライブDVDを販売していますww。これはジャスラックに正式に販売するという申請を出し、決められた金額を払うと可能になります。たとえ「タダで配る」や「儲けなしで原価で配る」としても、それなりに算出された金額を払わなければなりません。曲数、販売数、販売価格などで変わってきますが我々バンドのDVDも1枚当たり数百円支払っています。

ということで、
ざっと「コピバンあるある」を書いてみました。バンドメンバーには前から話してますが、お客さんにも関わることがあるので今回まとめてアップしてみました。ネット社会はすぐ炎上したりするので正しい知識で遊びましょうね。

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※内容は予告なく更新します。
youtubeなど日々進化するのでその都度最新情報を更新するようにしますが、古い情報になる場合もありますのでご了承ください。